マフィアと手を組み、手段を選ばずかなり荒々しい方法でキラを捜査したメロ。
デスノートの登場人物の中では、かなり気性が荒く珍しいタイプのキャラクター。
ですが最後には自分の命と引き換えに、キラ逮捕に貢献しました。
そんな悲しい結末となってしまったメロの、プロフィールや生い立ちといった人物像について紹介していきます。
今回は【新品】デスノートDEATHNOTE(1-12巻 全巻+13巻) 全巻セットの中から、メロが登場した7巻から13巻を中心に読み直して調べてみました。
デスノートのメロとは?
まずはメロについて、ざっくりと紹介していきます。
- 本名:ミハエル・ケール(Mihael=Keehl)
- 生年月日:1989年12月13日
- 命日:2010年1月26日
- 身長:171cm
- 血液型:A型
- 好きなもの:チョコレート
- 嫌いなもの:自分より優秀な人
メロはワタリが創設した、養護施設のワイミーズハウス出身。
エルの後継者として育成され、施設ではニアに次いで優秀な成績でした。
エル死亡後は、ワイミーズハウスの責任者ロジャーからニアと一緒に、キラ事件の捜査することを提案されます。
しかし、常にトップ成績であったニアに嫉妬していたメロはこの提案を拒否。15歳のとき自らワイミーズハウスを出ることに。
そして、マフィアと手を組み独自に捜査を開始。誘拐、拉致など平気で行う犯罪者へと落ちぶれていくのですが、結果この行動が月を苦しめることに。
キラを捕まえる方法は非人道的ですが、しっかりと作戦は計画されており、キラ事件解決に大きく貢献した人物です。
デスノートのメロは大胆な行動力が持ち味
メロのスキル・能力について紹介していきます。
手段を選ばない強み
メロは、エルやニアよりも大胆な行動をすることができます。
なぜなら、マフィアと手を組んでいるため法律やルールなどの縛りがないからです。
とくにエルなんかと比べてみれば、わかりやすいかもしれません。
エルであれば、人権を無視した捜査で
- 盗聴器・隠しカメラの取り付け
- 長期間に渡る尋問
などやってきましたが、周りの捜査メンバーからは理解されず、捜査するに当たり反対されたり、途中で捜査を打ち切られるような場面がありました。
しかし、メロはすでに犯罪に手を染めており、マフィアのメンバーは誘拐・殺人・拉致などを行うにしても反対する人はいません。
むしろ、組織的にはそちらのほうが向いているため、迅速に行動することができます。
その結果、月の家族を人質にしデスノートを奪うことに成功したのです。
自分の命も惜しまない覚悟
メロが、危機的状況を逃れられることができたのは、自分の命をかけて行動していたからです。
例えば、マフィアのアジトが見つかり、日本捜査本部に捕まりそうになったとき。
しかも、死神の目の取引をした総一郎には顔を見られ本名もバレてしまっています。
そんな危機的な状況の中、防護服なしの状態で、アジトに仕掛けてあった自爆装置を起動。
普通の人であれば、自ら爆弾のスイッチを押すことにはかなり勇気のいることでしょう。
メロは顔に大きな傷を残すことにはなりましたが、脱出には成功。
さらに、15歳で1人で生き抜くことを決めたり、マフィアと手を組むといった、常にリスクをとって行動してきたメロは、非常に強い覚悟を持っていることがわかります。
エルの後継者No.2であるため頭脳も優秀
エルやニアには劣りますが、メロも頭脳は優秀です。
捜査方法は違いますが、キラが誰なのかというのはメロと同じ見解であるため、推理力に関しては、あまり大差はないのかもしれません。
どんな手段であろうと月からデスノートを奪ったというのは、頭が良くないとできることではありません。
さらに、マフィアからも信頼を得ています。
何か事件を起こすときは、マフィアの中でも常にメロが中心。
メロはワイミーズハウスを出てから、1年半手を組んだマフィアの規模も拡大させていたのです。
おかげで、マフィアの資金を使いキラを捜査する環境を作ったのです。
たまに冷静さにかけて、判断を誤ることがありますが、デスノートの中では上位にくる頭脳の持ち主です。
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メロは感情的で気性が荒い
デスノートのキャラクターであれば、常に冷静で感情を表に出さない人が多いですよね。エルやメロなんかはとくに。
そんな中メロは、ニアの一言に激昂し銃口を向けるなど、非常に気性が荒いことがわかります。
なぜ、メロの感情的で気性が荒いのかについて解説していきます。
ニアが常にトップでいた
前述した通り、ニアのほうが成績が優秀だったからです。
メロがいくら努力しても、1度も追い抜くことはできませんでした。
ニアへの嫉妬心、自分への劣等感から、とくに自分よりも優秀な人に対しては気性が荒いようです。
自分が優秀であることを周りに認めさせるということもあり、ニアより早くキラを捕まえようと必死になっていました。
結論、メロが感情的で気性が荒いというのは、自分へのコンプレックスから感情的で気性の荒い性格になったのです。
死神もビビるほどの怖さ
自分のノートを取り返すために、人間界にきた死神のシドウ。
死神であれば、デスノートに名前を書かれても、銃で撃たれても死ぬことはないのですが、ノートを持っていたメロから取り返すことはできませんでした。
シンプルに声のトーンや、表情などが怖く、メロの圧力に負けてしまったからです。
メロはシドウをコキ使い、逮捕しにきた特殊部隊を全滅させ、月が作ったデスノートの嘘のルールを知ることができました。
マフィアと一緒に過ごしていた時期もあり、死神も怖がるほどのオーラを出していたようです。
最終目標は世界のトップになること
ニアより先にキラを捕まえて、最終的にメロはデスノートを使い世界のトップになろうとしていました。
メロは、子供の頃から誰にも認められずにいたので非常に承認欲求が強いです。
そのため、世界のトップになることで自分の欲を満たそうと考えていたのです。
そして、自分より優秀な人が出てきたらデスノートを使い消すことで、トップのままでい続けることを思い描いていました。
メロとニアの関係
ニアはメロのことを嫌いじゃない
メロは、自分より優秀なニアのことが嫌いです。
しかし、ニアはそこまでメロのことを嫌っているわけではありません。
理由は、下記の通りです。
- 唯一残っていたメロの写真を、本人に返す
- オリジナルのメロの指人形は大切に保管
- 自分の命と引き換えに、キラの裏付けをしてくれた
月に対して、「2人ならエルを越せる」という発言から、ニアはメロのことを認めているようでした。
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実はメロとニアのキャラ設定は逆だった
対照的キャラクターの2人ですが、元々のイメージは、
メロが、冷静沈着でエルの要素を引き継ぐ予定だったそうです。
- 目のクマ
- 死んだような目
は、エルの要素を取り入れ、さらに女性的なキャラクターに仕上げる予定でした。
逆にニアがメロのような、破天荒のキャラクターで行くはずでした。
しかし、キャラクターデザインを担当している小畑先生が担当者に渡す時に間違えてしまったのです。
要は現在のニアがメロ、メロがニア。自分はずっとそう考えていたのですが、担当さんに渡す時に逆に名前を書いてしまって…(笑)。
引用;デスノート13巻P135
大場先生からもOKが出てしまい、そのままで行くことになりました。
結果的には、逆で良かったのかなと思っているそうです。
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メロは誰よりもキラを捕まえたかったのかもしれない…
犯罪に手を染め、キラを捕まえるためなら手段を選ばないメロ。
その背景には、尊敬していたエルの仇を討ちたかったのかもしれません。
最期に自分の命と引き換えに、そっと死んでしまったシーンは少し寂しいものがありますよね。
ニアやエルの影に隠れがちですが、メロもかなり優秀な人物だということがわかりました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。