先日、簡易書留の郵便物を受け取れず、荷物を預かっている3駅離れた郵便局に行ってきました。
同じ路線ではありますが、初めて降りる駅。無事に用事を済ませて、お昼を食べてから帰ることに。ラーメンにしようかパスタにしようか。麺の気分であるのはたしかです。
とりあえず駅のほうに向かって歩く。すると、そば屋さんを発見。麺という条件も満たしているし、昼食にぴったりな感じもします。そして、店構えがいかにもそば屋といった感じもいい。食品サンプルでメニューを紹介している昔ながらの雰囲気にもそそられます。
もり、ざる、天ざる。かも南蛮にカレー南蛮。天丼、親子丼、かつ丼。そば屋の王道とも呼べるメニューに、さらに期待が高まります。
店に入ると、まず、そば屋といえばという木目のテーブルに背もたれの低いイスが目に入る。店内の雰囲気もばっちりです。
しかし、一緒に目を疑うようなものが。ある女性のお客さんが食べているのは……肉野菜炒め定食?
いや、でも向こうの男性のお客さんは、そばとネギトロ丼のセットみたいなのを食べています。まあ、ランチだし、定食もあるのでしょう。
席につき、メニューを決めます。そばだけではなく、うどんも選べるのか。ページをめくると、らーめん、たんめん、味噌らーめん、五目中華、焼きそば、ちゃーはん。さらにページをめくると定食が数種類、そして天丼やカツ丼のほかに焼肉丼、おばけ丼たるものもあります。
ここはそば屋なのでしょうか? どう見ても食堂な気が……。いや、わずかながらお化け屋敷という可能性も……。何を頼むのが正解なのでしょうか。
そこで直接、定員さんに聞いてしまいました。
僕「あの、ここはそば屋さんですか?」
店員「あ、なんでもありますよ!」
明るく笑顔でわかりやすく答えてくれました。おかげで僕は、さらに悩んでしまいました。
うーん、どうするべきか。落ち着いて考えます。
まず、麺の気分だったので、定食と丼ものは除外。これだけで半分の選択肢は消えました。そして、うどんは昨日食べたから今日はなし。となると、そばかラーメン……。
やはり、当初の予定通りそばにしよう。ただ、食堂感も味わえるようなメニューにしたい。麺の欲は満たせるから、小丼ぶりがつくセットにしようかな……。いや、やはりこちらに決めました。店員さんに声を掛けます。
「カレー南蛮と小ライスをお願いします」
そばでありながら異国の文化が合わさったカレー南蛮を注文。ライスとの相性がよくて食堂感も味わえるセレクトができたと思います。
着丼。一口すすってみると熱々。つゆに粘度がしっかりついているので、そばによく絡みます。しかし、カレー味に出汁が負けているわけではない。とてもバランスがいいです。
僕がはふはふとそばをすすっていると、右隣のテーブルに夫婦が来ました。メニューを確認しながら話をしていたのですが、常連っぽい雰囲気。一体、何を頼むのでしょうか。
隣のテーブルも着丼。2人が頼んだのは、まさかのラーメンセット。丼ものは違えど、2人とも共通してラーメンを頼んでいるということは、外せないメニューなのでしょう。
見た目は、ナルトにメンマ、わかめにネギ、そして三つ葉と、スタンダードでありながらそば屋のオリジナリティも加えられています。お、おいしそう……。
気づけば、左隣のテーブルの女性は鍋焼きうどんを食べています。熱々みたいだし、えびの天ぷらが大きい。これもおいしそう……。
僕は、今日このお店で、一体、何を頼むべきだったのでしょうか……。