『「山奥ニート」やってます。』の著者、石井あらたさん。ベテランの山奥ニートです。テレビや、ネット番組にもよく出演しています。
1月15日(金)午前7:00〜7:45
NHK総合、朝のニュースの「おはよう日本」で共生舎が取り上げられるそうです。
朝から無気力な若者の姿をご覧ください。 pic.twitter.com/bXXmquNSaa— 葉梨はじめ(山奥ニート) (@banashi) January 13, 2021
ニートでここまで有名になった人は、いないのではないでしょうか?
そこで、今回は石井あらたさんについて、仕事や山奥ニートになった理由を、『山奥ニートやってます』やネット記事を参考に調べてみたので紹介していきます。
山奥ニートの石井あらたとは?
プロフィール
※左側の方が石井あらたさん。
石井あらた(いしいあらた)
1988年生まれ、名古屋市出身。自称「山奥ニート」。浪人・留年・中退の親不孝三重奏でひきこもり。2014年から和歌山県の山奥に移住。NPOの支援を受けるはずが、移住3日後に代表が亡くなり、理事として自主運営を開始。人口5人の限界集落に建つ木造校舎に、ネットを通じて集まった男女15人と暮らしている。2017年に会社員の女性と結婚。現在は山奥と街の二拠点生活をしている。
引用元:『「山奥ニート」やってます。』
ブログとYouTubeチャンネルを運営。
Twitterは『葉梨はじめ』という名前でやっています。
現在、給料はもらっていませんがNPOの職員です。
収入は、山奥でのアルバイトやブログの広告収入。
『「山奥ニート」やってます。』は2020年1万8千部を突破。本の印税やイベントに出演などの収入もあると考えられます。
石井あらたさんは、2021年で山奥ニート歴8年目を迎えるベテラン山奥ニートです。
なぜ石井あらたは山奥ニートになったのか?
現在、NPO職員という肩書きはありますが、今まで一度も定職には就いたことがない石井あらたさん。子どもの時から少し変わっていて、ニートになる気質は持っていたようです。
そこで、石井あたらさんが山奥ニートになるまでの経緯を紹介していきます。
ひねくれていた幼少時代
石井あらたさんは子どもの頃、欲しいものをねだらなかったそうです。
なぜなら、ものをねだると時間が奪われるからです。
例えば、
「次、テストでいい点をとったら買ってあげる。」
「~お手伝いしたら買ってあげる。」
と、子どもの頃、親に言われたことがある人もいるのではないでしょうか?
大人は交換条件、子どもの時間と引き換えに物を買い与えることが多いですよね。
- テストでいい点をとる→勉強するため自由な時間が減る
- お手伝いする→自分の時間と対価を交換する
しかし、石井あらたさんは、時間を奪われることに納得できませんでした。
つまり、自分の自由を渡さないための反抗が、ものをねだらないことだったのです。
周りから見れば、手間がかからなくて、優秀な子どもに見えたかもしれませんが、石井あらたさんは、自由を奪われるのが嫌いで、わかりずらい反抗をする子どもでした。
大学時代の挫折
周りに合わせて大学に進学した石井あらたさん。子どもの時の感覚から、会社勤務するのには向いていないと自覚していたため、教員を目指すようになります。
なぜ教員だったかというと、両親が共に先生をしていたという影響もありますが、子どものことを理解できるような教師になりたかったからです。
イメージしてもらうと、学校に1人くらいはいる、生徒にイジられるような親しみやすい先生です。
教員を志し、3週間小学校で教育実習をすることになりますが、この経験が石井あらたさんがひきこもらせてしまった一番の原因。
とにかく、担当になった先生と合わなかったのです。良かれと思ってやったことは全て否定され、少しのミスで何時間も怒られ、石井あらたさんの教育実習は最悪の日々になってしまいます。
教員を定年まで続けることはできないと思うようになり、心も病んでしまうようになります。
最終的には、大学にも行かなくなり退学。そして、部屋にひきこもるようになってしまいました。
決め手はアルバイトでのしくじり
1年ひきこもっていた石井あらたさん。1年ほど経つと、精神的にも少し安定し、アルバイトを始めます。
居酒屋でアルバイトをするのですが、ここで失敗の連続。
皿を毎日のように割ってしまったり、ビールをこぼしたりと散々な結果に。3週間目で辞めるのですが、問題が発生。
店長に、ミスした分を弁償するように要求されます。
もちろん、労働者が損害賠償を払う必要はないのですが、警察まで呼ばれてしまいます。
本来は払わなくていいはずが、店長の圧力や警察がいる雰囲気に圧倒され、損害賠償を払うことになり結果、働いたのに赤字。
石井あらたさんは、
↓
”労働に向いていない人が働くと損害を与える”
という結論になり、一流のニートを目指すようになりました。
一流ニートを目指して
ニートを続けることにした石井あらたさんは、Twitterやブログで、ニート仲間に声をかけ始めます。
そこで、一緒に山奥ニートを始めることになる、ジョーさんと知り合い、山奥でニートをすることになります。
なぜ山奥でニートをすることになったかというと、ジョーさんが、共生舎を運営していたNPOの代表山本さんと知り合いだったからです。
ジョーさんの誘いもあり、さらに、家賃無料と光熱費は無料。1年間はNPOから生活費のお金も出るという、すごい待遇を聞きます。
少し胡散臭いと思いつつも、”ニートだし失うものない”ということで移住を決意。
山奥に着くと、家電や家具も揃っていて、すぐに住める状態。インターネットも繋がっており、石井あらたさんとジョーさんは、山奥でニート生活を開始。すぐに生活にも慣れ、山奥での生活が心地よくなり、現在は15人のニートの方々と共同生活をしています。
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石井あらたは山奥でニートしていて、どうやって結婚したの?
山奥でニートしていて、どうなって結婚したの?
出会いとか、絶対なさそうだし…。
マッチングアプリとか?
石井あらたさんは、現在、名古屋の会社に勤務する女性と結婚しています。
2人の出会いは、奥さんが狩師の見習いをやっていて、共生舎のある山奥にきたことがきっかけ。何度か連絡をして、交際することになります。
そして、奥さんは狩師を辞めて、1ヶ月だけ山奥ニートをした後、全国を放浪。遠距離になったものの交際は2年続き結婚することになりました。
相手の親はどう思うのかな?
結婚相手がニートって、親としては不安に思うんじゃないかな?
結婚のお話をする際は、奥さんのほうが事前に、親には何をしている人なのかは説明していたみたいです。
しかし、石井あらたさんもさすがに「山奥でニートしています」とは言えず、
最初の自己紹介では「NPO職員です。ニートを助ける仕事をしています」と説明した。
引用元:『「山奥ニート」やってます。』P295・296
と、述べています。
婚約後は結婚式も挙げ、指輪もしっかりとプレゼントされています。
今後も石井あらたは山奥ニートを続けるのか?
今後も山奥でニートを続けるそうです。
目指すのは「持続可能なニート」だ。
引用元:『「山奥ニート」やってます。』P310
なぜ、今後もニートを続けるのかというと、今の生活に納得しているからです。
山奥でのアルバイトは仕事というよりも、地域のお手伝いや頼まれごとに近く、人の役に立っていることをより実感しています。
しかし、多くの労働者の人が、生活費のためだったりと、仕方なくお仕事をしている人も多いのはないでしょうか?
石井あらたさんも、それが悪いことではないと思っていますし、みんながニートになればいいとも思っていません。
つまり、石井あらたさんは自分にあったライフスタイル山奥ニートを続けるため、自分のためと山奥の人のため、無理のない範囲で働き、山奥ニートを続ける予定です。
一流のニートを目指し、山奥ニートになった石井あらた
教員やアルバイトでの挫折を経験し、一流のニートを目指した石井あらたさん。
本気でニートを極めようと、SNSを使って交流を始めたのは、すごい行動力ですね。結果、自分が理想とするような生活を送っています。
あなたは、自分のライフスタイルに納得していますか?