トーク力とは”聞く”ことができる人。【人を操る話し方超トーク力】要約

  • 2021年8月16日

人と話すのってやっぱり苦手…。」

「友達と話すときだったり、自分の好きな話なら、いくらでもしゃべれるのに。」

「職場や初対面のだと、失礼のないようにと思って上手く言葉にできない。自分の本当の気持ちは伝えられないから、いつもモヤモヤしている。」

普通の人であれば、上司なんかには気を遣い、言いたいことも言えないまま、仕事をして、自分だけ疲れてしまいますよね。

初対面の人であれば、何をしゃべっていいかわからず、ぎこちない会話が続き相手に悪い印象を持たれているのでは?と、不安になるものです。

今回紹介する、『超トーク力 心を操る話し方の科学 』の著者Daigoさん。今では、トークを中心としYouTubeではチャンネル登録200万人超え。さらには、講演などのお仕事もされています。

そんなDaigoさんも、元々はトークするのが苦手だっそうです。

しかし論文などで調べ、科学的に人と話すスキルを取得し、トークのプロになられたのです。

この本では、あなたの性格などの土台なんかは変えずに、人と円滑に話をするトーク力が身に付きますので、ぜひ本記事も参考にしてみて下さい。



人を操る話し方超トーク力~概要~

人を操る話し方超トーク力』は、人生に役立つ、スムーズな人間関係を作るための話し方が学べます。

  • 初対面の人と円滑に話せるようになりたい
  • 人に好かれたい
  • 自分の意思をうまく伝えたい

と、思っている人が読むべき本です。

お笑い芸人さんみたいに、爆笑を取れるようなトーク術を学べる本ではありませんので勘違いのないように。

こちらの本は5章の構成になっており、章によって悩みの解決の答えが違っています。

  • 1章:雑談が苦手な人
  • 2章:営業、プレゼン、説明・説得に悩む人
  • 3章:気になる人と、親しくなりたい人
  • 4章:会話に悩んでいる人
  • 5章:タイプ別会話のトレーニング方法

章ごとに悩みが分かれているので、あなたが気になっている章からいきなり読み進めてOK。

本記事は、各章になぞって要約していくので、好きなところから読んでみて下さい。

【人を操る話し方超トーク力】要約

では、各章ごとにサクッと要約していきます。

1章:科学的最強な雑談力

1章では雑談についての、話し方が書かれてあります。

雑談と聞いて、「そこまで重要か?どうでもいい気がするけど。」なんて、思った人もいるのではないでしょうか?

雑談を侮ってはいけません。

職場で雑談をする人としない人を比べた結果、雑談をする人のほうが、好感度が高く、能力も高くみられる傾向があるのです。仕事で困っているときも、周囲から助けが得やすいことがわかっています。

雑談は、お金では買えない価値を生み出してくれるので、ぜひ身につけておきたいトーク術です。

雑談の狙いは、話し相手とのきっかけを作ることと好印象を残すことが狙い。
そもそも雑談なので、あまり意気込まず、内容などは気にしなくて大丈夫です。

話を盛り上げる、ポイントはとにかく聞き手に徹すること。
そして、3ステップで盛り上げる会話を作ることができます。

  1. 会話スターター
  2. トゥー・クエッションテクニック①
  3. トゥー・クエッションテクニック②

何を話していいかわからないときの会話スターター

人は自分の持っている価値基準について話すことを好むことがわかっています。
これを利用したのが、会話スターター。

とくに成果の出やすいフレーズとしてあげららていたのが、「今日、何かいいことありました?
という、シンプルな一言ですが、ポジティブで縛りもなく、難しく考えずに済むので、相手も答えやすいのです。

親密度を高めるトゥー・クエッション・テクニック

相手に好印象を残すには、早い段階で相手の感情を動かす質問をすることです。

トゥー・クエッション・テクニックは、相手に感情を込めて自分に起こったエピソードを話させることです。話を聞いてもらうことで、脳が興奮するようになっているからです。

質問事項としては2つ挙げられています。

  • 最近の出来事について聞く(いいこと、悪いこと、何でもOK)
  • その出来事で、どんな感情になったのか?

大事なのは、相手の感情を引き出し、丁寧に聞いていくことです。

話の聞き方

人は自分のことを理解し、認めてくれる人のことを好きになります。

なので聞き方によって、印象は大きく変わっていきます。

先ほども丁寧に話を聞くことが重要だと述べましたが、どのように話を聞けばいいのでしょうか?

意識することは、

  • 相手が話す割合6、自分が話す割合4
  • 自分が話す時間は30秒を目安に
  • 食い気味にしゃべらない

この3つを意識することで、相手は自分のことを話すことができ満足し、会話としても成り立つ、最強の雑談をすることができます。

2章:聖書でも使われる最強の話術「ストーリーテーリング」

2章では説明と説得の仕方についての話し方です。営業やプレゼン、チーム運営など仕事でトーク力が必要な人が参考になる内容です。

ここで紹介されている『ストーリーテーリング』というテクニック。

ストーリーテーリングとは、相手に伝えたい内容を物語化して話すことです。
なぜ物語化して話すかというと、人間の脳は物語を理解し、記憶しやすい性質を持っているため、伝えたいメッセージが相手の記憶に残りやすいのです。

そこでストーリーを作る話し方の、テンプレートCARフレームワークが紹介されています。

  • C=コンテクト(文脈)
  • A=アクション(浮き沈み)
  • R=リザルト(まとめ)

順番に解説していきます。

C=コンテクト(文脈)

ストーリーを理解するための必要な背景の情報。
いつ?どんなとき?主人公は誰なのか?だれ目線なのか?などになります。

A=アクション(浮き沈み)

話のつかみのようなものです。聞き手の興味を引くには、おもしろみのある展開が必要だからです。

内容としましては、

  • 失敗
  • 挫折
  • トラブル

などを盛り込むと、相手からも共感が得られ、相手の心をグッと引きつけることができます。

R=リザルト(まとめ)

相手に記憶してほしいポイントを改めて伝えることです。

CARフレームワークは3つのステップで、誰でも簡単にストーリーのある話し方ができます。

とくに2章では、例題がたくさん使われているため、読んでいただくと、さらにトークしているイメージがつくと思います。

3章:脳神経学者がオススメする話に渋みを出すためのポイント

3章では、気になる人と親しくなるための、トークのポイントが解説されています。

みなさんも大人になると実感するかもしれませんが、社会に出てから友人と呼べる関係になった人って、意外と少なくありませんか?

なぜかというと、親密な関係を作るには200時間以上、時間を過ごさなければいけないからです。そのほかにも、いくつか条件があるのですが、大人になってから友人を作るのは、かなり大変なことなのです。
※職場のような強制的に顔を合わせる場合は除きます。

では、手っ取り早く親密な関係を築く方法は、プライベートに踏み込んだ会話に持ち込むことです。

プライベートの話を聞き出すとなると、少しハードルも高く感じ、「大丈夫かな?」と、不安になるかもしれません。

しかし、それが大人になってから友達ができない原因。気を遣いすぎてしまうと、相手も気を遣い親密な関係になれないのです。

相手の話を上手く聞き出すには、自己開示することです。
自分の過去の出来事や、価値観などを自分から伝えることで、相手も話し安くなります。

そして親しくなりたい人と話すには、自分の内面を整える準備が必要。

準備として、

  • 1分リラクゼーション
  • 右手のエクササイズ
  • 思い出エクササイズ

の3つが紹介されています。

3つを使うことで、メンタルが安定し、話しにも余裕とリラックスが生まれ、相手もしゃべりやすくなります。

他にも自己開示の自然な仕方や、自己紹介の仕方などの具体例が挙げられています。

最終的には、相手にプライベートな話をさせ親密な関係になる目的なので、自分の話をするのは会話の2~3割程度になるように意識しましょう。

4章:会話に悩む人、会話が上手く回らない人が話せるようになる技術

4章では、上手く話すことができない人の対策方法が解説されています。

上手く話せない人には、3つの弱点があるので1つずつ紹介していきます。

聞き下手

どの章にも出てきますが、何よりも聞くことが重要です。

しかし、聞き下手の人は、無自覚に会話が上手くいかないことをやってしまっていることがあります。

例えば、”相手が話している話題と無関係なことを考えている”なんかです。
表面上は上手くやれているつもりでも、相手からすると「話を聞いてもらえてない」とわかるものです。

ここでは、聞き下手がやっている無自覚なパターンが10個紹介されています。

話すのにコンプレックスがある人

話にコンプレックスが元々ある人は、不安で堂々としゃべることができていません。そのせいで、相手との会話に集中できずに、悪い印象を与え、また自信をなくすという悪循環に陥っています。

そして脳の中で、自己批判のインナースピーチを繰り返されます。
※脳の中で自分のことを責めてしまうこと。

自己批判のインナースピーチを止めるのではなく、解釈を変えることで、話すのに自信を持てるようになります。

発声が悪い人

話している内容はよくても、発声が良くないと相手には伝わりません。

会議なんかでも、声が大きく、よく話す人のほうが意見が通りやすいという研究結果があります。

発声の仕方にもパターンがあります。

  • 新しい知識を知ってもらういたい→高い声で早口。
  • しっかり覚えてもらいたい内容→ゆっくり話す。

場面において、どんな発声の仕方をするのか考えてみましょう。

5章:自宅でできる会話トレーニング

やはり会話となると、相手がいないと結果がわかりませんし、話をしなければ上達しないものです。

5章では、自宅でできる会話トレーニングが紹介されています。

  1. 無音ドラマトレーニング→共感力を鍛える
  2. アイコンタクトトレーニング→話し方に自信がない人
  3. 空席エクササイズ①、②→苦手な相手とのコミュニケーションを鍛える方法
  4. マインドフルスピーキング・トレーニング→悪意がないのに嫌味にとられてしまう人

5つの手法が図解でも解説され、どれも手軽に始められるトレーニングとなっているので、苦手なことから早速取り組んでみましょう。


【人を操る話し方超トーク力】とは聞くこと。

『人を操る話し方超トーク力』の最も大事なことは”聞く”ことです。

トークが上手い人、つまりよい聞き手は、話し相手の自尊心と承認欲求を満たしている人。

もし今、「トークに自信がない」「会話が上手くできない」という人は、相手の話を聞くことができず、相手を不安や不快にさせているかもしれません。

ですが、この本を読んでいただくことで、職場や新たな交友関係を築くノウハウがわかります。さらに、トレーニングすることで好印象を残し、円滑な人間関係を身につけられるトークスキルを手に入れることができます。

トーク力は、誰でも後天的に身につけられるので、いつからでも遅くはありません。

トーク力を身につけて、もっと人生を豊かにしてみませんか?

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