月って、犯罪者とはいえ、たくさんの人を殺害してるから、やっぱりサイコパスなのかな?
元々は、優秀で真面目な人間みたいだけど、最初からサイコパス的な要素はあったの?
と、いった疑問に答える記事となっています。
- 夜神月は、サイコパスなのか?
- デスノートを拾っていなければ、ずっと真面目だったのか?
大量殺人や非人道的な事件を起こした人物は、世間的にはサイコパスと呼ばれています。
デスノートの主人公、夜神月はデスノートを使い、大量殺人・新世界の神になろうとするなど、サイコパスと呼ばれてもおかしくない、思想の持ち主です。
今回は、月がサイコパスであるか調べるため
『あなたの近くの危険な人物! 図解 サイコパスの話 身近な人や世間に潜む「裏の人格」を読み解く! 』を参考に、サイコパスの定義について調べ、月の思想・行動がサイコパスと呼ばれるのか、『デスノートDEATHNOTE(1-12巻 全巻+13巻) 全巻セット』を、実際に読んで調べてみました。
そもそも、サイコパスとは?
サイコパスとは、反社会的な人格を表す診断上の概念であるため、実は明確に「これがサイコパスだ!」という定義がありません。
日本では「精神病質(サイコパシー)」と呼ばれており、精神医学では「反社会派パーソナリティ障がい」と呼ばれています。
反社会パーソナリティ障がいとは、
- 社会規範を破る
- 他社の権利や感情を無視した行動をとる
- 平気でウソをつく
- 罪悪感を感じない
と、いった心の病気や障害。
反社会パーソナリティ障がいを持つ人は、一般の人の脳と、働きが違うということがわかっています。
fMRI(核磁気共鳴機能画像法)によって、脳の測定を行った結果、サイコパスの脳は、一般人に比べて「扁桃体」と呼ばれている部分の活動が低いことがわかった。扁桃体は快感や不快感、恐怖という基本的な情動をつかさどる部分、つまり、サイコパスは、こうした本能的な部分の脳の働きが弱く、恐怖を感じないのだ。
引用:あなたの近くの危険な人物!サイコパスの話P 21
一般の人と比べて、脳の働き方が違うので、躊躇なく行動に移せるのです。
しかし、脳の働きが違うのか原因は、まだ解明されていません。
なぜなら、元々サイコパスである場合と、後にサイコパスになるといったケースがあります。
後にサイコパスになるケースは、環境によって左右されます。
- 幼少期のトラウマ
- 性的虐待
といった環境から、サイコパスになってしまったという研究結果があります。
月は、デスノートを所有する前は、真面目で成績優秀な学生。
正義感にも溢れていたことから、デスノートによって脳の働きが変わった、後天的なサイコパスであると考えられます。
サイコパスには3つのタイプがある。夜神月は【支配型】
サイコパスの、タイプは下記の通りです。
- 暴力型
- 寄生型
- 支配型
1つずつ、解説していきます。
暴力型
暴力型のサイコパスは、攻撃的で衝動的というのが特徴的です。
犯罪の傾向としては、
- 暴行・傷害
- 殺人
- 器物破損
いわゆる、感情的でキレやすい人が、暴力型のサイコパスになります。
寄生型
寄生型タイプサイコパスは、自己中で無責任というのが特徴的です。
他人が自分のために尽くすことは、当然という考えです。
犯罪の傾向としては、
- 結婚詐欺
- 振り込め詐欺
相手の感情などを上手く利用して、自分の利益になるように仕向けるのが、寄生型のサイコパスです。
支配型
支配型サイコパスは、社交的・知能的・強い支配欲があるのが、特徴的です。
犯罪の傾向としては、
- 一家乗っ取り
- 大量殺人
支配型の怖いことは、一見サイコパスに見えないところ。
人を支配するために、魅力的な振る舞いで人を魅了し、巧みな会話で、人をコントロールします。
ですが、自分以外の人間に対しては、非常に冷たく、邪魔者を排除するには、手段は選びません。
しかし、能力値が高いこともあり、支配型サイコパスは、
- 政治家
- 社長
- 弁護士
などにもいると言われています。
みくる。 夜月神って、めちゃくちゃ、かっこいい。 かなり厨二病なところはあるけど、漫画本を読んでると、スペックが高いのは確か。 月の人物像について詳しく知りたい。 と、いった疑問に答える記事となっています[…]
3つのタイプの中で、月は支配型サイコパスに当てはまります。
夜神月はサイコパスの特徴にピッタリ当てはまる
サイコパスと呼ばれている人達には、特徴があります。
- 良心や善意のない恐ろしい精神
- トークがうまく魅力的
- 平然とウソをつく
- 衝動的でキレやすい
- 後悔や罪悪感がない
- 同情を誘う
- 責められると逆ギレ
月は、7つの特徴全てに当てはまるので、1つずつ解説していきます。
良心や善意のない恐ろしい精神
サイコパスは、人を傷つけたり、嘘をついて騙しても、罪の意識がありません。
月が当てはまる行動は、下記の通りです。
- ミサの恋心を利用して、死神の目の取引をさせる(寿命が半分になることを、月には気にしていない)
- 大量殺人をしているにも関わらず、自分が正義だと主張
- 自分が計画したバスジャックに、都合を合わせるため、女の子をデートに誘い平気で事件に巻き込む
デスノートを所有した直後の月は、2人名前を書き込んだ時点で、罪悪感を感じ5日で4kgも体重が減り、精神的にもかなりキツい状態になっています。
しかし、覚悟を決め、毎日犯罪者の名前を書き続けた結果、デスノートを拾った1週間程度で、リュークに「新世界の神」になることを宣言します。
トークがうまく魅力的
サイコパスは、口が達者でプレゼン能力が非常に高いとされています。
なぜなら、不安・恐怖・緊張を感じることがないからです。
一般の人ならば、大勢の前でスピーチをするとなると、緊張してしまうでしょう。
しかし、サイコパスは平気でウソをつくこともできるので、堂々と振る舞うことができます。
具体例は、独裁国家を作ったことでも有名な、アドルフ・ヒトラーです。
ヒトラーは、演説で民衆の心を掴み、国家首相になり、わずか1年で独裁指導体制を築き上げたサイコパスと言われている人物です。
月も同様に、トークも上手で、人間としては魅力的に見えてしまいます。
- 出会った女性を虜にしてしまう、トーク力
- 高田清美を通して、キラ信者を増やすための原稿作り
- エルを継承するために、エルの死んだ直後、捜査メンバーに仇を打つという決意表明
トークが上手いのと、現場ごとに適切な発言をするため、サイコパスと判断できず、魅力的に感じ、ファンになってしまう人がいます。
平然とウソをつき、人を取り込む
自分をよく見せるために、サイコパスは平気でウソをつきます。
しかも、嘘がバレたとしても、責任転嫁したり、「そんなこと言っていない」
と、平気で開き直ります。
サイコパスは、明るくて愛想が良かったり、とても丁寧に話すなど、好人物を演じていることがあるので厄介。
月も息をするように、ウソをつきます。
まず、キラとして生きていることを隠している時点で大きな嘘があります。
細かいウソを数えていくとキリがありませんが、
- 父・総一郎に「キラを死刑台に送る」宣言
- キラとしての自覚がない演技でエルを騙す
- ミサのことを好きでもないのに「一生愛す」と手紙を送る
嘘に嘘を重ねた典型ですが、月は頭が良いので矛盾することなく、捜査本部のメンバーには嘘を貫き通すことができました。
しかし、ニアに負けた後はどうでしょう?
最初は開き直って、堂々と自分がキラであることを自白。
自分が今、世界の神であることを主張。キラを捕まえようとしている人が、悪だと責任転嫁しています。
そして、普段は良い人を演じているので、擁護する人もいるのです。
月がキラだと疑わないで、擁護していた人は、父・総一郎や松田です。
総一郎は、月の無実を証明するため死神の目の取引もして、最終的には命を落とすことに。
サイコパスは、自分の利益になるように、平気で嘘をつくので、騙されないように気を付けましょう。
衝動的でキレやすい
サイコパスは、理性を抑えることができないからです。
些細なことでもキレてしまい、自分の本能や欲求のままに、行動を取ってしまいます。
月であれば、
- 悪人のいない世界を作るために、毎日大量殺人犯す
- 偽のエルが報道されたときは、容赦なく殺害
- 殺人を止めようと、発泡した松田に逆ギレ
と、いった感じで、理性を抑えることができません。
後悔や罪悪感がない
人の感情や痛みに対する共感性が低く、相手を思いやるという感覚が、ほとんどないからです。
犯罪をした後でも、平然とテレビのインタビューに答えたり、仕事をできるような人がいるのは、罪悪感が全くない証拠。
月も、
- 学校に通いながらキラとして活動
- エル継承後も、捜査しているフリをする
と、いったことができるのは、殺人をしても何も感じなくなっている証拠。
一般の人であれば、落ち込んだり、不安になったりしますよね。
しかしサイコパスは、自分がしたことに対して、後悔や罪悪感がないため、反省することもありません。
同情を誘う
相手が、同情してくれることを利用します。
サイコパスは、一般の人が、可哀想と思うことを知っているからです。
とくに月は、世の中を客観的に見れるのが強み。
父・総一郎が最期を迎えるときも、「こんなときは感情的になって大丈夫だろう」
という確信を持って、総一郎にメロの名前を書き込むように指示しています。
捜査本部にいる人であれば、そんなデスノートの使い方は、間違っていますが、月に文句を言う人は誰もいませんでした。
サイコパスは、相手に同情することはありませんが、同情してくれる人の心を利用します。
デスノートを拾っていなかったら、夜神月はサイコパスでなかったかも?
元々、月は正義感に溢れる真面目な人でした。
デスノートに関しての記憶が一時的になくなったときでも、エルの非人道的な捜査の仕方には反対しています。
しかし、サイコパスの要素は少なからず持ち合わせています。以前からキラと疑われているにも関わらず、再度確認した上で、エルをぶん殴るという、衝動的な場面も。
さらに頭の回転も早いので、トーク力も備え、ビジュアルも良く、魅力的な人物です。
結論、デスノートを拾っていなかったら、サイコパス要素を持ちながらも、社会的な成功者にはなっていたでしょう。
具体例は、下記の通りです。
- 女性にモテるという点から言えば、ホスト
- 論理的に話すことができるので、弁護士
- 人を動かす行動力でいえば、経営者
- 正義感、溢れる性格を考えると、警察・検察官
本来であれば、世の中をいい方向に進める人物であったことに間違いないでしょう。
夜神月がサイコパスになったのは、後天的なもの
デスノート所有後の月は、間違いなくサイコパスです。ですが、元々は家族思いで正義感に溢れる、優秀な人材。
しかし、デスノートを拾ったことと、月自身のポテンシャルの高さから、完璧なサイコパスへと変わっていきました。
サイコパスは、きっかけなどで誰にでもなる心の病。自分がサイコパスでなくても、身近にサイコパスがいるかもしれないので、注意して生活しましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。