■偉人にインタビュー⁉︎
旧石器時代から現在の令和時代までさまざまな出来事が起こった日本。その歴史は、数々の人によって動かされてきました。もし、日本史の教科書で紹介されるような人物に、今、話を聞いたら何を語るのか? そこで、伝えられてきた偉人それぞれのイメージと実績がわかるインタビュー風の記事を作成。
今回登場してくれたのは、モンゴル帝国と真っ向から戦うことを決めた北条時宗さんです!

相模国(現在の神奈川県)の出身。18歳のとき、鎌倉幕府8代執権に。モンゴル帝国の襲来から、日本を守るために対応した。
北条時宗にインタビュー!
インタビューよろしくお願いいたします。
北条時宗こちらこそ。よろしくお願いいたします。
まず、時宗さんといえば、“元”の襲来に対応したことで有名ですよね。どの参考書でも紹介されていますよ。
北条時宗いろいろと調べていただいたみたいでありがとうございます。
大変な戦いみたいでしたね。
北条時宗なんて言ったて、当時、世界各地を侵略していたモンゴル帝国の元ですから。
まあ、元が襲来する前から、近くの国が攻められていたのは耳に入っていたので「日本も攻めれるかも……」とは考えていましたけど。
予想的中。
北条時宗ええ。モンゴル帝国の使いの方が手紙を持ってやって来ました。それがこの手紙です。
拝啓 北条時宗 樣
単刀直入に要件を伝えさせてもらいます。
我らモンゴル帝国に従属してください。
もし、断るようであれば日本を完膚なきまでに叩きのめすつもりです。
いいお返事期待していますよ。
強気な交渉というか、もはや脅しというか……。ちなみになんと返事をしたのですか?
北条時宗……無視しました。
ええー! それ、一番怒らせるやつじゃないですか!
北条時宗たしかにそうかもしれません。
しかし、あんなナメた要求をしてくる人に返事などする必要がありますか?
あの手紙を読んだ瞬間、私はこの日本を守ると強く胸に決めました。
た、頼もしい。
北条時宗ただ、そんな対応をしたものですから、いつ攻められてもおかしくない状況。そのため、すぐ武士たちに警備を固めるように指示。
その3年後、ついに元が攻めてきました。3万人も引き連れて。
めちゃくちゃ多いじゃないですか。
北条時宗はい、思ったより多かったですね。しかも、「てつはう」という火薬で爆発する兵器など、初めて見るようなものを使ってくる。苦戦しながらも、こちらも準備はしていたので、なんとかその戦いはしのぐことができました。
でも、その7年後、再び元が襲来。しかも……14万人も引き連れて。
じゅ、14万人⁉︎ 3万人でも十分に多かったのに。
北条時宗ええ。前回ですら多いと感じたのに、倍以上となるとさすがにヤバい。本気で日本を潰しにきてるいるのがわかりました。
もう絶体絶命。
北条時宗私もそう思いました。
でも、前回の戦いの経験をもとにいろいろと対策をしていて、それが想像以上の結果を生むことに。
どういった対策を?
北条時宗船で攻めてくることをを想定して各地の沿岸に防御壁を築いていたんです。それにより元軍は上陸に手こずることに。その手こずっている間、先に台風が上陸。元軍は多くの軍船を失い撤退していきました。
運も味方してくれたんですね。
北条時宗本当に助けられましたね。もちろん、あの元の大軍を前にひるまなかった武士たちにも。みんなで掴み取った勝利です!
その後、北条時宗は……
モンゴル帝国の勢力を退けたものの、今度は違う問題が。通常、国内の戦で勝てば領地を褒美としてもらえます(支配するエリアが広がるため)。
しかし、国同士の戦いとなると与える領地がなく、武士に褒美はありません。仕事をしたのにお給料はなしというようなことになり、武士から不満が続出したのだとか。