■偉人にインタビュー⁉︎
旧石器時代から現在の令和時代までさまざまな出来事が起こった日本。その歴史は、数々の人によって動かされてきました。もし、日本史の教科書で紹介されるような人物に、今、話を聞いたら何を語るのか? そこで、伝えられてきた偉人それぞれのイメージと実績がわかる、インタビュー風の記事を作成。今回登場してくれたのは聖武天皇です!
大和国(奈良県)出身。701年、文武天皇の子として生まれる。
724年に天皇に即位。「国分寺」や「奈良の大仏」など、今も残る歴史的建造物を建設した。
ちなみに大仏のお披露目儀式“大仏開眼供養会”は、当時の東アジアの最大級のイベントとして話題になったのだとか。
聖武天皇にインタビュー!
聖武天皇が即位された頃、日本はどんな状況でしたか?

はい。私が即位したのは724年で、その頃はいろいろと問題を抱えていましたね。
どんなことが?

まず、疫病です。現代でいうと天然痘というのでしょうか。それと似た症状の病気が737年に大流行して、人口の30%前後が命を落とすことに。政治の中心にいた人物も例外ではありません。
パンデミックの時代。

そして政治の中心人物がいなくなったことにより権力争いが激化。九州で反乱が起きるなど、次から次に何かしらが起きてもう大変。
で、都に大きな影響が出るのはマズいなと。それで状況に応じて、安全なところに都を移動させることにしたんです。
どこに移動させたんですか?

恭仁京、難波宮、紫香楽宮。今でいう、京都、大阪、滋賀になります。
また、並行しながら、対策も考えなければいけません。いや、もう本当に考えに考え抜きましたよ。
どんな対策を?

今一度、仏教の力を信じてお寺を建てること。“国分寺”と名づけ、全国に展開しました。
……薬やワクチンを作るとかではなく?


ただ、お寺だけで、当時の問題を全て解決するのは厳しいかなとも思っていたため、大仏も作ることに。東大寺の奈良の大仏のことですね。
大きいからとても時間が掛かったんじゃないですか?

そうです。想像以上に時間は掛かりましたけど、どちらも無事に完成することが出来ました。疫病もなんとかおさまったし、権力争いも落ち着いたかと。
ちなみにお寺や大仏が完成したのはいつ頃?

たしか、全国に国分寺が建ったのが758年、東大寺の大仏が完成したのが752年。パンデミックになった時期から、かなり時間は経過しちゃいましたね……。 あれ? そういえば、疫病とかの問題がおさまったのって、もしや……。
聖武天皇ってこんな人
仏教を愛してやまない“聖武天皇”。当時の問題を解決するために建設した東大寺の奈良の大仏は、世界遺産に登録されることに。現代においても日本を代表するパワースポットとなりました。
聖武天皇は、今もこれから先も日本の平和を願っているのかもしれません。