1988年に公開され、今もなお子どもから大人までとたくさんの方から愛されるジブリ作品『となりのトトロ』。
物語の時代背景は1960年前後の設定とのこと。その頃には、テレビ、洗濯機、冷蔵庫の『三種の神器』と呼ばれた家電製品が普及し始めていました。
しかし、サツキたちが住む家(通称:お化け屋敷)は、そういった家電はなし。築年数が古く、ガスを使う描写もありません。
そのため料理をするときは、かまどで薪を燃やし釜でお米を炊いたり、七輪を使いうちわで仰ぎながら魚を焼いたり。炊きあがったごはんはぴかぴか、焼き魚はこんがり香ばしく。一つひとつ丁寧に作られています。
そこで今回は、『となりのトトロ』に登場した、日本昔ながらのシブリ飯を紹介していきます。
となりのトトロに登場するジブリ飯を紹介!
サツキたちの微笑ましい食事シーンとともに紹介していきます。
みんなで仲良く分けあいっこ!昔ながらのキャラメル
引っ越しの移動中、サツキとメイがトラックの荷台で食べたおやつ。昔ながらの、まろやかでクリーミーなキャラメル。口の中で徐々に溶け、上品な甘みとミルクのコクが口いっぱいに広がります。
サツキが「お父さん、キャラメル!」と渡す描写から、仲のよさが伝わってきます。
引っ越しそばならぬ、引っ越しおはぎ?
「お前んち、おっばけやーしきー」の捨てゼリフでお馴染みのカンタが、持ってきてくれたおはぎ。おばあちゃんの家で手作りされ、あんこやきな粉などバラエティ豊富です。
引っ越し作業がひと段落し、みんなで休憩。口の周りがあんこまみれになるほど夢中で食べるメイ。「男の子キライ! でもおばあちゃんちのおはぎはとーっても好き!」と絶賛するサツキ。そんな様子を見て、おばあちゃんは目を細めていました。
彩り鮮やか!サツキの手作り弁当
ほっかほっかのごはんに、真っ赤で大きめの梅干しに桜色のふわふわなてんぶ、甘いうぐいす豆に香ばしいめざし。
ごはんが進むおかずが乗り、彩りも鮮やか。サツキの手作り弁当を、受け取ったメイは思わずニンマリ。
おばあちゃんの畑は旬の野菜が盛りだくさん!
「おばあちゃんの畑って宝の山みたい!」とはしゃぐサツキ。その言葉通り、太陽の光を浴びて育った、トマトやきゅうり、なすやとうもろこしとカラフルな夏野菜がいっぱい。
わき水でキンキンに冷やしたあと、きゅうりにかぶりつくサツキとメイ。もぎたて、採れたての新鮮な野菜に夢中です。
となりのトトロは、日本の古きよき食文化が詰まっていた!
ひと昔前の日本の食事風景が描かれた『となりのトトロ』。登場する料理は素朴なものが多いですが、一つひとつ丁寧に作られ、古きよき日本の食文化を知ることができます。
この記事を執筆しながら、一人飯が多い筆者は、子どもの頃に家族と囲んだ食卓を懐かしんでいました。