艶やかな黒髪と漆黒の瞳。雪輪柄の白着物を見に纏い、白梅香の香りを漂わせる“雪代巴”。剣心の元妻です。追憶編で登場しますが、彼女の人生は悲運な出来事が連続。まさに悲劇のヒロインと呼べるでしょう。
今回は、そんな雪代巴のモデルとなった人物を紹介していきます。
プロフィール
東京府出身。人斬りの剣心に、許嫁の命を奪われた憎しみから復讐の目的で近づく。しかし、共に生活する中で本当の愛が芽生え結婚する。
その後、満身創痍の剣心を助けるため、闇乃武との戦いに自ら身を投じる。しかし、視覚を奪われた剣心が過って斬ってしまい命を落とした。
思わず振り返ってしまうような美人だが、愛想がない。「笑うのはどうも苦手で」とのこと。
雪代巴のモデルとなった人物を紹介!
作者の和月伸宏が雪代巴を描くうえでイメージしたのは、クール&ビューティー。感情の起伏をなくし美人にすることで、謎めいた雰囲気を演出したのだそうです。
そんな雪代巴のデザイン上のモデルとなったキャラクターは、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する“綾波 レイ”。
デザイン上の方も上のような状態のまま、結局、綾波モドキになってしまいました。
引用文:るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-コミック21巻
特に似ているのが髪型。ショートかロングの違いはありますが、M型の前髪からモチーフにされているのがわかります。
白梅香ってどんな香り?実際に嗅いでみた!
雪代巴といえば、忘れてはいけない“白梅香”。ちなみに、白梅の花言葉は「気品」。白の着物を優雅に着こなす巴には、ピッタリな香水ですね。
しかし、香りとなるとマンガ本では伝わってこないのが非常に残念。どうしても巴の匂いを嗅ぎたい筆者は、ネットでこっそりと白梅香の香水を注文しました。
そして、ついに届いたのがコチラ!
購入したのは、『香りの専門店・二井三』から販売されている宮人水香 若紫(わかむらさき)。商品名やパッケージからもわかる通り、源氏物語の世界を表現した香水です。
では、早速開封!
少し色づいていますね。香らずとも、ある意味、色っぽい。
やっと、明治という時空を超えて、巴の匂いを知ることができる。
ふたを開けて、まずはワンプッシュ……
と思いましたが、理性を抑えられずダイレクトに!!!
あー、これが巴の匂いか。嗅いだ瞬間、くらっと。酔ってしまいそうな梅の香り(香水はアルコール度数が割と高いから、直接嗅げば誰でもそうなる)。
そしてあとから、あま〜い、あま〜い香りが追いかけてくる。さっきまで興奮していたのに、今は心がなんだか落ち着いています。
毎晩、人斬り仕事で血の匂いが染み付いていた剣心がイチコロになったのもうなずけますね。
そんな2人の思い出をまとめました。
白梅香水/みくる。 (Official Music Text)
夜中にいきなりさぁ、
血の雨なんか降らして
君とはもう10年くらい 会ってないのは僕のせい
あの頃 剣心はさ 誰でも斬れる気がしてた
2人で村に行っては 一緒に暮らし始めたね
でも見てよ実の僕を 人斬りのはずの僕を
人を傷つけて
また泣かせても
何も感じ取れなくてさ
別に君を求めてなかった
でも十年以上経っても、思い出す
君のsexy & very sweetの 香水のせいだよ
剣心は、今は亡き巴と会うことはできません。
そして、現実世界で生きる僕も会うことができません。
しかし、この白梅香の香水があれば彼女をーー。
時は流れ10年以上、剣心が妻に選んだのは“薫”。
あれ? 剣心って実は匂いフェチ?