『1%の努力』って、いかにも博之さんっぽい本のタイトルですよね。
「働きたくないなら働かなくてもいい。」「生活保護もらえばいいじゃないですか。」など、普通の人であれば辿り着かない極論をぶち負ける博之さん。
なぜ、このような思考に博之さんがなったかというと育った環境にありました。
『1%の努力』では博之さんの経験をもとに、コスパよく人生を幸せに生きるための方法を知ることができますので、本記事もぜひ参考にしてみて下さい。
1%の努力【要約】
まず始めに、博之さんは働かないアリになれと主張しています。
- 働きアリ→任された仕事を一生懸命こなす
- 働かないアリ→ダラダラと何もせず、たまに外を出歩くとデカいエサを見つけてくる
なぜ働かないアリになったほうがいいかといと、お金・時間にとらわれず、チャンスがきたとき掴みやすくなるからです。
そのためには、サボる才能が必要なのです。
サボる才能とは、2時間でやることを1時間で終わらせる。さらに1時間でできることを30分で終わらせるようにすることを考え続けること。
これができるようになると自分の人生の時間、幸せの総量が増えていきます。
チャンスがきたとき、時間があるのでスケジュールも合わせやすく、他の人よりもチャンスが掴みやすくなるのです。
本の構成は、序文、エピソード1~7の構成になっており、今回はとくに印象に残った、箇所を参考に1%の努力とは何かということを要約していきます。
1%の努力とは?
1%の努力と聞いて、ある有名な名言を思い浮かびませんか?
エジソンの「天才は99%の努力と1%のひらめき」というエジソンの言葉。
実は「天才は努力しているから天才なんだ」という意味ではなく、99%の努力をしても1%のひらめきがなければ、努力が無駄になるという現実的な言葉なんです。
ある程度、かっこよくなければジャニーズになれないのと一緒。
つまり、どこで成果を出すのか?どんな努力をするべきなのか?と、自分で考えることが1%の努力なのです。
前提条件の話
考え方の違う人が現れたとき、
なんかこの人と合わないなぁ。
ちょっと変わった人。
と、思うかもしれません。
自分と考え方が違うのは、育った環境などが多く影響するので、受け止め方や考え方が違ってくるのは当たり前なのです。
博之さんが、「働かなくていい」と聞いて極論だなと思う人は、周りに働いていない大人をリアルに見たことがなく、働くことが当たり前だと思ってしまっているからです。
博之さんが、子供のとき住んでいた地域では、子供部屋おじさんやニートと呼ばれる人達が当たり前のようにいて、生活保護を受けとって生活している人も珍しくありませんでした。
なので、働かなくても生きていけるという環境を見て育ったため、博之さんは「働きたくないなら働かなくてもいい」という思考になったのです。
しかし、世の中に出るとたくさんの人と出会い、さらにSNSで他人の情報も受け取りやすくなり、知らず知らずのうちに他人と比較してしまい、なんとなく虚しい気持ちになった経験はないでしょうか?
これは、自分の軸がしっかりしていないからです。
例えば、友達が最新のiPhoneを持っていたとします。
あなたはそれを見て、
羨ましい…。
自分のは2年前の機種だから恥ずかしい。
と思うのか、
という受け止め方の話です。
他人と比較しないで、自分の軸をしっかりと持つことができれば、人生におけるさまざまなことがラクになります。
優先順位の話
自分の人生の最重要事項を優先しなさいということです。
ここでは壺の話で例えられていたので紹介していきます。
講演をやっている人が、壺に大きなを岩を入れ学生に
と答えるのですが、その人は次に砂利を入れてもう一度
学生も感づいて、
今度は水を入れて、
しかし、本当に伝えたかったことは大きな岩を最初に壺に入れないと入らないということです。
あなたにとって人生において一番大事なこと、例えば食事、趣味、家族との時間など、自分の軸が明確になると毎日幸せに生きられるのです。
ちなみに博之さんの、人生で一番大事にしていることは睡眠だそうです。
無くなったら困るもの
好きなものが何か、はっきりさせておいた方がいいということです。
人生は時間が限られていますし、多くの時間を好きなことに使えたほうが幸福度も上がります。
近年「好きなことを仕事にする」というのがトレンドになっていますが、博之さんはあまりおすすめしていません。好きなことを仕事にするのではなく、できることを仕事にして、後々好きなことが仕事にできるようにしていくことをおすすめしています。
最初から好きなことを仕事にしようとすると、収入に繋がらないケースが多いからです。
では、正しい仕事の選び方とはなんでしょう?
それは、好きな仕事を業界基準で選ぶのではなく、体験として掘り下げて考えてみることです。
例えば音楽が好きで、「歌手になりたい!」という人がいたとします。
ここで、なぜ歌手になりたいか?と、体験を通して掘り下げた場合、「大勢が一体になるライブ感を作り出したい」みたいなことです。
そうなると、歌手ではなく、映像ディレクターやプロデュサーという仕事が浮かんできますよね。
そして本業をやりつつも趣味や副業で、歌手活動をして収入になってきたら、好きな仕事にシフトしていくことをしていけばいいいのです。
そのためにも、誰になんと言われようと、自分の好きなことだけは明確にしておきましょう。
最後にトクをする人
努力できることは素晴らしいのですが、社会に出たら大事なのは結果。
いくら頑張ったとしても、結果が出なければ評価されません。
では、博之さんの1%の努力のように、最小の努力で最大の成果を出すには、どの場所で戦うのかを見極めることが重要になってきます。
ここでは、ペタンクの話を例に参考にされており、面白かったので紹介しておきます。
ペタンクとは、ザックリ説明すると砂場の円にボールを投げ、中心に近かった人が勝ちというスポーツです。フランスではメジャーなスポーツ。
しかし、あなたが超一流のペタンクの技術を持っていたとしても、日本にいる限り、それは無駄に終わってしまいます。日本ではペタンクは、野球やサッカーのようにビジネスとして成立していないからです。
そういう場合は、フランスに行ってペタンクをやるか、ビジネスとして成立している野球やサッカーの練習をしたほうがいいですよね?
つまり、自分の能力を考え、社会のニーズに合わせることで、少ない努力でも成功できる確率がグッと上がるのです。
少ない努力で、結果を出すには、自分の能力と環境を考えて行動しましょう。
明日やれることは、今日やるな
博之さんもコードを書いていて、詰まってしまい、上手くいかない日があるそうです。
そんな時は、あきらめて寝てしまうようにするのですが、次の日あっさりと解決してしまうというケースが、よくあるそうです。
ここでは、あきらめたり区切りをつけることが重要。
なぜかというと、向いていないことを必死に努力したとしても報われないからです。
自己分析ができていない人ほど、自分の能力や性格とあっていない仕事をして、成果が出せないと悩んでいる可能性があります。
まず、仕事をする人のタイプは3つに分けられています。
- 0から1を生み出す人 (例:トーマス・エジソン、スティーブ・ジョブス)
- 1を10にする人 (例:博之さん)
- 10を維持しながら11、12にしていく人 (例:大企業に勤めている人)
もし、あなたが①のタイプなのに、③のような形で仕事をしているならば、自分の思った通りにできずストレスが溜まってしまうことでしょう。
逆に③のタイプなのに、①の仕事をしようとしているならば、1つのことに対し突き詰めるということは難しく、失敗に終わってしまう可能性が高いです。
まずは、自分がどのタイプなのかを見極め、やるべきことを決めていきましょう。
1%の努力まとめ
- 他人と比較しないで自分の軸を持つ
- 何が好きなのかを、はっきりと決めておく
- プロセスではなく、結果を大事にする
- 成果を出す環境を選ぶ
- 自分の能力を把握する
ここまで1%の努力について紹介してきましたが、サボる才能があるかどうかは、人それぞれによって違うということなので、そこは自分のタイプに合わせてみたほうがいいです。
しかし、本の内容自体は、例え話や博之さんのエピソードがふんだんに書かれているので、博之さんのことが気になっている方は、かなり楽しめると思います。
この本を読んで”ラクな努力”を考えてみませんか?